台風の予報を見ると、「何か準備しないと」と思いながら何から手をつければいいか分からない、ということがあります。あれもこれもと考えているうちに、結局何もできないまま当日を迎えてしまうこともあります。
この記事では、台風前に確認しておきたいことを、優先度が高い順に整理します。全部をやる必要はありません。今の状況に合わせて、できるところから確認してみてください。
1. 情報の確認:まず見るべき公式情報
台風前はSNSに様々な情報が流れますが、不確かな情報が混ざることもあります。まず公式情報を確認することが重要です。
- 気象庁の台風情報(jma.go.jp):進路・強度・上陸予想時刻
- 特別警報・警報・注意報:自分の地域に何が出ているか
- 自治体の避難情報:避難指示・高齢者等避難の有無
- ハザードマップ:洪水・土砂災害の危険エリア確認
- 交通情報:鉄道・道路の計画運休・通行止め
気象庁の「台風情報」では、予報円(台風の中心が入る確率70%の範囲)と暴風域を確認できます。予報円の外側でも影響を受けることがあるため、地域の警報情報と合わせて確認してください。
2. 水・食料の確認と補充
水の備蓄目安
内閣府の防災情報では、飲料水は1人1日3リットルを目安に、最低3日分の備蓄が推奨されています。台風による断水は数日間続くこともあるため、できれば1週間分(1人21リットル)あると安心です。
まず家にある水の量を確認してから、足りない分だけ補充するのが現実的です。台風接近の報道が出た直後はスーパーで水が品薄になることがあるため、予報が出た早めのタイミングで動くと余裕が生まれます。
食料の確認と選び方
台風当日は外出が難しくなります。2〜3日分の食料を事前に確認しておくと安心です。加熱不要または簡単に食べられるものを中心に選ぶのがポイントです。
| 食料の種類 | 台風時に便利な理由 |
|---|---|
| レトルトごはん・カレー | 温めるだけ、または常温でも食べられる |
| 缶詰(魚・肉・豆・果物) | そのまま食べられ、保存期間が長い |
| インスタント味噌汁・スープ | お湯があれば手軽に温かいものが食べられる |
| クラッカー・栄養補助食品 | 火も水も不要、コンパクトに保存できる |
| バナナ・常温保存できる果物 | エネルギー補給に向く、子どもも食べやすい |
普段から食べているものを多めに用意しておくのが、無理のない備蓄の基本です。特別な非常食だけにこだわらず、普段の食事の延長で選ぶと使いやすくなります。
3. 充電・停電対策
台風による停電は短時間で終わることもありますが、数日間続くケースもあります。スマホは情報収集・連絡・地図など多くの場面で使うため、バッテリー管理が特に重要です。
台風前日までに確認しておくこと
- スマホを満充電にする(台風接近前の夕方までに)
- モバイルバッテリーを満充電にする(容量10,000mAh以上が目安)
- 充電式ライト・懐中電灯の動作確認と予備電池の確認
- 手回し・ソーラー充電式ラジオの確認
- 電池式の予備(単3・単4を多めに)
- ノートパソコン・タブレットも充電しておく
停電時はスマホのライト機能に頼りがちですが、ライト専用のものを用意しておくとバッテリーの節約になります。LEDランタンは部屋全体を照らせるため、テーブルに置いて使いやすい形状のものがあると便利です。
4. 家の外まわりと室内の確認
ベランダ・庭の確認
強風で飛ばされると危険になるものは、台風の接近前日までに室内に取り込みます。
- 植木鉢・プランター
- 物干し竿・洗濯ばさみ
- 椅子・テーブル・おもちゃ類
- ゴミ箱(固定されていないもの)
- 雨どいや排水口のつまり確認
窓・雨戸の確認
雨戸や窓のシャッターがある場合は閉めておきます。ない場合は、窓ガラスが割れたときに備えて飛散防止フィルムを貼っておくと安心です。カーテンを閉めるだけでも、ガラス片の飛散をある程度抑えられます。
排水・浸水への備え
大雨が予想される場合、自宅周辺の排水状況を事前に確認しておきます。過去に浸水したことがある地域や、ハザードマップで浸水リスクが示されている地域では、土のう(ホームセンターで購入可)や止水板の設置も検討してください。
5. 避難の準備
避難が必要な状況に備えて、事前に確認しておきたいことがあります。台風当日に慌てて調べるより、前日までに把握しておく方が行動しやすくなります。
避難前に確認しておくこと
- 自宅のハザードマップ上のリスク(洪水・土砂・高潮)
- 最寄りの避難所の場所と開設状況(自治体サイトで確認)
- 夜間・暴風雨中でも歩ける避難ルートの確認
- 非常持ち出し袋の場所と中身の確認
- 家族との集合場所・連絡手段の確認
- ペットがいる場合:同行避難可能な避難所の確認
避難のタイミングは「危険を感じてから」では遅いことがあります。避難指示が出る前に自主的に動ける状況を作っておくことが大切です。特に高齢者・乳幼児・障がいのある方がいる場合は、早めの判断を心がけてください。
6. 台風当日の過ごし方
台風が最接近する時間帯は、できるだけ外出を避けます。暴風雨の中の外出は非常に危険で、飛来物・増水した側溝への転落・倒木などのリスクがあります。
- 不要不急の外出はしない
- 川や用水路には近づかない(増水が急激に進むことがある)
- 地下や半地下への移動は洪水時に危険
- 停電時はロウソクではなくLEDライトを使う(火災リスクを避ける)
- ガスの使用は換気を確保した上で行う
台風通過後も、しばらくは増水や土砂崩れのリスクが続きます。状況が落ち着いてから自治体の情報を確認し、安全を確認してから外に出るようにしてください。
まとめ:台風前に確認しておきたいこと(優先度順)
- 気象庁・自治体の公式情報で台風の進路と地域への影響を確認する
- 水は1人1日3リットル×最低3日分を目安に確認・補充する
- 加熱不要または簡単に食べられる食料を2〜3日分用意する
- スマホ・モバイルバッテリー・ライトを満充電・動作確認する
- ベランダの飛ばされやすいものを室内に取り込む
- ハザードマップと避難所の場所を事前に確認しておく
- 台風当日は不要不急の外出を避け、公式情報をこまめに確認する

