近、街中やSNSで「マシンピラティス」という言葉を目にする機会が一気に増えました。
以前は「ピラティス=マットの上でする運動」というイメージが強かったものの、現在人気を集めているのは、専用マシンを使って身体を動かすマシンピラティスです。
実際、フィットネス業界では現在の動きを「第3次ピラティスブーム」と表現することもあり、2025〜2026年にかけてもスタジオの出店が続いています。女性専用マシンピラティスの大手ブランドでも全国への出店が進んでおり、一部の人が行うエクササイズから、かなり身近な運動へ変わってきました。
では、なぜ今ここまでマシンピラティスが人気なのでしょうか。
ヨガやマットピラティスとの違いも含めて、ざっくり整理してみます。
そもそもピラティスとは?
ピラティスは、呼吸を意識しながら身体をコントロールして動かしていくエクササイズです。
激しく走ったり、大きな重量を持ち上げたりするというよりも、
- 身体の中心部分を意識する
- 正しい姿勢で身体を動かす
- 普段あまり使えていない筋肉を動かす
- 身体の左右差や動き方に気づく
といった部分を大切にします。
研究でも、ピラティスによって姿勢やバランスなどに良い変化がみられた報告があります。ただし、効果には個人差があり、ピラティスを行えば必ず姿勢が改善するというものではありません。
なぜ今、マシンピラティスが人気なの?
人気が広がった理由は、ひとつではありません。
SNSで見かける機会が増えた
大きなきっかけのひとつが、SNSです。
リフォーマーと呼ばれる大きな専用マシンを使う姿は見た目にも分かりやすく、芸能人やインフルエンサーなどが取り入れたことで、「一度やってみたい」と感じる人が増えていきました。
フィットネス業界の専門誌でも、コロナ禍以降の普及に加え、芸能人やインフルエンサーの影響が人気を後押ししたと紹介されています。
「激しい運動は苦手」という人でも始めやすい
マシンピラティスは、一見すると難しそうです。
ところが実際には、マシンについているスプリング(バネ)が負荷だけでなく動作のサポートにもなるのが大きな特徴です。
自分の身体だけで姿勢を維持するマット運動より、動きを補助してもらえる場合があります。
そのため、
「運動をほとんどしていない」
「筋トレはちょっとハードルが高い」
「何をしたらいいのか分からない」
という人にも選択肢になっています。
「鍛える」だけではなく「身体を整える」という考え方
最近の運動は、単純に筋肉を大きくしたり体重を減らしたりするだけではなく、
姿勢・柔軟性・身体の使い方まで含めて整えたい
という人が増えています。
マシンピラティスは、この「整えながら動く」というイメージとの相性がよく、現在のフィットネスニーズに合っていることも人気の理由のひとつです。フィットネス業界でも、比較的ハードではなく取り組みやすい点や、姿勢・ボディメイクへの関心が市場拡大の背景として挙げられています。
ピラティスではどんな効果が期待できる?
ピラティスで期待されている代表的なものには、
- 体幹部分の筋力アップ
- 姿勢を意識しやすくなる
- 柔軟性・身体の動かしやすさの向上
- バランス能力の向上
- 普段使えていない筋肉への刺激
- 自分の身体のクセへの気づき
などがあります。
特徴的なのは、単に筋肉を鍛えるだけではなく、「どう身体を動かすか」を意識することです。
同じ立つ・座る・腕を上げるという動作でも、身体の使い方は人によってかなり違います。
ピラティスでは動作を丁寧に行うため、自分では気づかなかった身体の使い方を知るきっかけにもなります。
ヨガとピラティス、一番大きな違いは?
ヨガとピラティスは似て見えますが、目的には少し違いがあります。
ざっくり分けるなら、
ヨガ=心と身体を整えながら、柔軟性やリラックスを重視
ピラティス=身体をコントロールしながら、体幹や姿勢・動作を重視
というイメージです。
もちろんヨガでも筋肉は使いますし、ピラティスでも呼吸や集中は大切なので、完全に別物というわけではありません。
ただ、ヨガにはポーズ・呼吸・瞑想などを通じた心身のつながりという要素が強く、ピラティスは身体のコントロールや体幹、動作の安定性をより重視します。
ヨガ・マットピラティス・マシンピラティスをどう使い分ける?
迷ったときは、目的から考えると分かりやすくなります。
ヨガが向いている人
- 身体をゆっくり伸ばしたい
- 柔軟性を高めたい
- 呼吸を意識したい
- リラックスする時間を作りたい
- 心と身体の両方を整えたい
こうした人なら、まずヨガから始めるのもよいでしょう。
マットピラティスが向いている人
マットピラティスは、文字通りマットの上で自分の体重を利用して行います。
最大のメリットは、場所を選びにくいこと。
基本を覚えれば、自宅でも比較的取り入れやすい方法です。
- 自宅でも運動したい
- 費用を抑えたい
- ある程度運動経験がある
- 自分で身体をコントロールする運動が好き
という人には向いています。
一方、自分の身体を自分で支える必要があるため、初心者の場合は「これで合っているのかな?」とフォームが分かりにくいこともあります。
そしてマシンピラティス
マシンピラティスでは、「リフォーマー」などの専用マシンを使います。
マシンにはバネやストラップなどが付いていて、動きに負荷を加えることも、反対に身体の動きをサポートすることもできます。
ここがマットピラティスとの大きな違いです。
マシンピラティスが向いているのはこんな人
- ピラティス初心者
- 運動があまり得意ではない
- 正しいフォームが分からない
- 姿勢や身体の使い方を意識したい
- インナーマッスルを意識して身体を動かしたい
- 自己流の運動が続かなかった
- 一人よりレッスン形式のほうが続けやすい
- きつすぎる筋トレは苦手
意外ですが、「運動が得意な人」より、むしろ「運動に自信がない人」こそマシンピラティスを試しやすいともいえます。
マットよりマシンをおすすめしたい理由
「ピラティスをやってみたいけれど、マットとマシンのどちらがいい?」
初めてなら、私は一度マシンピラティスを体験してみる方法をおすすめします。
理由は単純で、自分一人では分かりにくい身体の動きを、マシンとインストラクターの両方からサポートしてもらえるからです。
マットピラティスの場合、
「お腹に力を入れてください」
「骨盤を安定させてください」
と言われても、初心者には意外と難しいもの。
マシンではスプリングの抵抗やサポートがあるため、動く方向をイメージしやすくなります。
さらに、身体の状態や筋力に合わせて負荷を調整できるのもメリットです。
「難しそうなマシンだから上級者向け」なのではなく、
マシンがあるからこそ、初心者でも身体の動きを理解しやすい。
ここが、現在マシンピラティスが幅広い層に選ばれている大きな魅力だと思います。
スタジオを選ぶなら、まず体験レッスンから
だからこそ、最初から料金だけで決めてしまう必要はありません。
確認しておきたいのは、
- 自宅や職場から通いやすいか
- 予約が取りやすいか
- 少人数制か大人数制か
- インストラクターに質問しやすいか
- 自分に合うレベルのクラスがあるか
- 月に何回くらい通えそうか
- 総額で無理なく続けられる料金か
といった部分です。
ピラティスは一度だけ頑張るというより、ある程度継続して身体の使い方を身につけていく運動です。
そのため、豪華な設備よりも**「無理なく通い続けられるか」**を重視したほうが失敗しにくいでしょう。
まとめ|迷っているなら、まずマシンピラティスを体験してみる
ヨガ、マットピラティス、マシンピラティス。
どれが一番優れているというわけではなく、それぞれ目的が違います。
リラックスや柔軟性を重視するならヨガ。
自宅で気軽に続けたいならマットピラティス。
そして、
姿勢や身体の使い方を意識しながら、初心者でも取り組みやすい運動を探しているなら、マシンピラティス。
今これだけスタジオが増えているのは、単にSNSで流行したからだけではありません。
「運動はしたい。でも激しいトレーニングは続きそうにない」
そんな人が始めやすいことも、マシンピラティスが支持されている理由です。
最近は初心者向けの体験レッスンを用意しているスタジオも多いため、気になっているなら、まずは一度マシンに触れてみるところから始めてみるのもよいでしょう。
実際に体験してみると、「ピラティスってこういう運動なんだ」と、マットの上で見ているだけでは分かりにくかった感覚がつかみやすくなります。
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