地震が不安になったら|今すぐ見直したい防災グッズと家の備え
地震のニュースを見たあと、急に家の中の備えが気になることがあります。
「水は足りていたかな」
「ライトはすぐ使える場所にあったかな」
「モバイルバッテリーを最近充電しただろうか」
普段はそれほど意識していなくても、地震という言葉を目にすると、不安になるのは自然なことです。
ただし、防災グッズを一度に全部そろえたり、家中を完璧に整えたりする必要はありません。
まずは、今あるものを確認するところからで十分です。
この記事では、地震が気になったときに確認したい情報と、家で無理なく見直せる防災グッズをまとめます。
※この記事は、特定の地震に関する速報ではありません。災害が発生したときは、必ず気象情報や自治体から発表される最新情報を確認してください。
地震の情報を見たら、最初に確認したいこと
地震が発生したとき、最初に確認したいのは、自分のいる地域にどのような情報が出ているかです。
SNSでは情報が早く広がりますが、古い情報や確認されていない内容が混ざることもあります。
まずは、次のような公式情報を確認しましょう。
- 地震の発生時刻・震源・震度
- 津波警報や津波注意報
- 自治体の避難情報
- 停電や断水の情報
- 道路や公共交通機関の運行状況
- 自宅周辺のハザードマップ
地震や津波に関する情報は、新しい観測データが入るたびに更新されます。最初の情報だけで判断せず、公式発表を続けて確認することが大切です。
不安になったときに、まずやることは3つ
地震のニュースを見て不安になったときは、やることを増やしすぎないほうが動きやすくなります。
まずは次の3つを確認します。
1.スマホとモバイルバッテリーを充電する
スマホは、家族との連絡、安否確認、避難場所の確認、最新情報の収集などに使います。
充電が少なくなっている場合は、早めに充電しておきましょう。
モバイルバッテリーも、持っているだけでは使えません。残量を確認し、必要であれば充電しておきます。
2.水と食料の在庫を見る
新しく買いに行く前に、まず家にある水と食料を確認します。
水は何本あるか、すぐ食べられる食品はあるか、賞味期限が切れていないかを見ておきましょう。
3.玄関と寝室の安全を確認する
避難するときに通る廊下や玄関に、倒れたり落ちたりしそうな物がないか確認します。
寝室では、枕元にライトや履き物を置き、倒れそうな家具や高い場所の重い物も見直します。
家で見直したい防災グッズ
防災グッズというと、大きな防災セットを買うイメージがあるかもしれません。
しかし、最初からすべてをそろえようとすると、費用も保管場所も必要になり、準備が止まりやすくなります。
まずは、生活に直結するものから確認していきましょう。
1.飲料水は最低3日分を目安にする
災害後は、断水によって水が使えなくなる可能性があります。
水は飲むだけでなく、薬を飲む、歯を磨く、体を拭くといった場面でも必要です。
家庭で備蓄する飲料水は、一般的に1人1日3リットルが目安とされています。
最低3日分、可能であれば1週間分を準備しておくと安心です。
ただし、水は重く、保管場所も取ります。
一度に大量に買うのが難しい場合は、普段飲む水を少し多めに購入し、使った分を補充するローリングストックが続けやすい方法です。
2.食料は普段から食べているものを選ぶ
非常食は、長期保存できることだけでなく、実際に食べやすいことも大切です。
次のような食品は、普段の食事にも取り入れやすく、備蓄にも向いています。
- レトルトごはん
- 缶詰
- レトルト食品
- フリーズドライのスープ
- カップ麺
- クラッカー
- 栄養補助食品
- 常温保存できる飲み物
- 子どもや高齢者が食べやすい食品

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災害時は、水や電気、ガスが使えない可能性もあります。
加熱しなくても食べられるものを、いくつか入れておきましょう。
アレルギーや持病がある場合は、一般的な防災セットだけに頼らず、本人が安全に食べられるものを準備する必要があります。
3.簡易トイレを準備する
水や食料と一緒に見直したいのが、携帯トイレや簡易トイレです。
断水すると、便器が壊れていなくても水を流せないことがあります。
災害時に無理にトイレを流すと、排水設備の破損状況によっては、逆流や詰まりにつながる可能性もあります。
簡易トイレは、次のものがセットになっている商品を選ぶと使いやすくなります。
- 排せつ物を入れる袋
- 凝固剤
- 処理用の袋
- 防臭袋
家族の人数に合わせ、少し余裕を持って準備しておきましょう。

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4.停電対策はライトと充電を分けて考える
停電すると、夜間は家の中を移動するだけでも危険になります。
床に物や割れたガラスが落ちている場合、暗い中を歩くのは危険です。
用意しておきたいものは次のとおりです。
- 懐中電灯
- LEDランタン
- 予備電池
- 充電式ライト
- モバイルバッテリー
- 乾電池式または手回し式ラジオ
スマホのライトだけに頼ると、情報収集や連絡に使うバッテリーが減ってしまいます。
照明用のライトと、連絡用のスマホは分けて考えるのがおすすめです。
ライトは、リビングだけでなく、寝室や玄関にも置いておきます。
地震後の通電火災には「感震ブレーカー」も備える
地震への備えでは、水や食料、ライトに目が向きやすいですが、地震後に起こる電気火災への対策も重要です。
地震によって電気機器が倒れたり、コードや配線が傷ついたりした状態で電気が流れると、火災につながる可能性があります。また、地震直後に停電し、その後の復旧によって電気が再び流れた際に出火する「通電火災」にも注意が必要です。
そこで検討したいのが、強い揺れを感知した際に電気を自動で遮断する「感震ブレーカー」です。
比較的取り入れやすい商品として、家庭用電源遮断器の「スイッチ断ボール3」があります。
この商品は、分電盤のブレーカーに取り付け、地震の揺れでおもり玉が落下する力を利用してブレーカーを切る簡易タイプです。大きな地震が起きたときに、自分でブレーカーを落とす余裕がない場合や、そのまま避難しなければならない場合の備えになります。
電気工事を伴う分電盤タイプより導入しやすく、現在使用している分電盤に後付けできる点も特徴です。
ただし、作動すると家の電気が一括で遮断され、照明も消えます。夜間の避難に備え、寝室・廊下・玄関には、懐中電灯や電池式ライトを別に置いておきましょう。
分電盤の形状によっては取り付け方法が異なるため、購入前に自宅のブレーカーへ設置できるかを確認し、取扱説明書に従って取り付けと動作確認を行うことも大切です。

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5.寝室では倒れる物と割れる物を減らす
寝ているときに地震が発生すると、すぐに周囲の状況を確認できません。
そのため、寝室は防災グッズを置くだけでなく、家具の配置も重要です。
確認したいポイントは次のとおりです。
- ベッドや布団の近くに背の高い家具を置かない
- 家具が倒れる方向に寝ない
- 高い場所に重い物を置かない
- 窓ガラスの近くで寝ない
- 出入り口を家具でふさがない
- 枕元にライトを置く
- 枕元に靴や底の厚いスリッパを置く
- メガネや常備薬を手の届く場所に置く
家具をすぐに移動できない場合は、転倒防止器具で固定する方法があります。
内閣府も、寝室にはなるべく家具を置かないことや、家具の固定・配置の見直しを案内しています。
6.非常持ち出し袋は「持って逃げられる重さ」にする
非常持ち出し袋には、必要そうなものをすべて入れたくなります。
しかし、重すぎるリュックは避難の妨げになります。
まずは、避難直後に必要になるものを中心に入れましょう。
基本的な持ち出し品
- 飲料水
- 軽くてすぐ食べられる食品
- スマホ
- モバイルバッテリー
- 懐中電灯
- 予備電池
- 携帯ラジオ
- 現金
- 身分証明書のコピー
- 健康保険に関する情報
- 常備薬・お薬手帳
- マスク
- ウェットティッシュ
- 携帯トイレ
- タオル
- 軍手
- アルミブランケット
- ホイッスル
- 生理用品
- 雨具
- 筆記用具
リュックは両手が空くものを選び、自分で背負って歩ける重さに調整します。
家族に合わせた防災用品も必要
必要な防災グッズは、家族構成や健康状態によって変わります。
乳幼児がいる家庭
- おむつ
- おしりふき
- ミルク
- 哺乳瓶
- 離乳食
- 抱っこひも
- 着替え

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高齢者や介護が必要な人がいる家庭
- 常備薬
- お薬手帳
- やわらかい食品
- 介護用品
- 紙おむつ
- 補聴器の予備電池
- 入れ歯用品
- 杖などの移動補助具
ペットがいる家庭
- フード
- 飲料水
- リード
- キャリーケース
- トイレ用品
- 薬
- 飼い主の連絡先が分かるもの
一般的な防災セットを基本にして、自分の家庭に必要なものを追加する考え方が現実的です。

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海や川の近くでは避難を最優先にする
海岸や川の河口に近い場所では、地震の揺れだけでなく津波にも注意が必要です。
津波警報や津波注意報が発表された場合や、海辺で強い揺れ、長くゆっくりした揺れを感じた場合は、海や川から離れ、より高い安全な場所へ避難します。
このときは、荷物を完璧にそろえることより、すぐに移動することが優先です。
平常時に、次の点を確認しておきましょう。
- 自宅から避難場所までの道
- 近くにある高い建物や高台
- 夜間でも通れる道か
- 徒歩で避難できるか
- 家族との集合場所
- 学校や職場からの避難先
- 車が使えない場合の移動方法
避難場所や災害リスクは、自治体が公開しているハザードマップで確認できます。
防災グッズは置き場所も決めておく
防災グッズを買っても、押し入れの奥にしまい込んでしまうと、緊急時に取り出せません。
用途に合わせて置き場所を分ける方法があります。
- 非常持ち出し袋は玄関付近
- ライトと履き物は寝室
- 簡易トイレはトイレ付近
- 飲料水と食料は複数の場所
- モバイルバッテリーは日常的に充電できる場所
- 車で移動することが多い人は車内にも最低限の用品
家の一か所にすべて集めると、その場所に入れなくなったときに取り出せない可能性があります。
無理のない範囲で、複数の場所に分散しておきましょう。
防災用品は定期的に見直す
防災グッズは、買ったら終わりではありません。
時間がたつと、食品の賞味期限や電池の残量、家族に必要なものが変わります。
定期的に確認したい項目は次のとおりです。
- 水と食料の期限

- モバイルバッテリーの残量
- ライトが点灯するか
- 乾電池の使用期限
- 常備薬の期限と残量
- 衣類のサイズ
- 子ども用品や介護用品の内容
- 季節に合った暑さ・寒さ対策
- 家族の連絡先
- 避難場所と避難ルート
毎月確認するのが難しい場合は、季節の変わり目や、地震のニュースを見たタイミングで見直すだけでも構いません。
地震が不安なときによくある質問
防災グッズは何から準備すればよいですか?
最初に、水、すぐ食べられる食品、簡易トイレ、ライト、モバイルバッテリーを確認します。
新しく購入する前に、家にあるものと不足しているものを整理すると、無駄な買い物を減らせます。
飲料水はどのくらい必要ですか?
1人1日3リットルを目安に、最低3日分、可能であれば1週間分を準備します。
保管が難しい場合は、普段使う水を多めに置き、消費した分を買い足す方法がおすすめです。
非常持ち出し袋はどこに置けばよいですか?
玄関付近など、避難するときに取り出しやすい場所に置きます。
ただし、玄関が使えなくなる場合も考え、寝室や車などに最低限の用品を分散しておく方法もあります。
地震のニュースを見ると不安になります
不安なときに、すべての防災対策を一度に進める必要はありません。
スマホを充電する、水の在庫を見る、枕元にライトを置くなど、今日できることを一つだけ行いましょう。
情報を何度も検索し続けるより、公式情報の確認先を決め、実際の備えに切り替えるほうが気持ちを整理しやすくなります。
まとめ|完璧より、今日できる備えを一つ
地震への備えは、一度に完璧にする必要はありません。
まずは次の4つを確認してみてください。
- 水と食料

- ライトと充電
- 簡易トイレ
- 寝室と避難経路の安全
すでに持っているものを確認し、不足しているものを少しずつ追加していけば十分です。
不安を完全になくすことは難しくても、実際に手を動かして備えることで、できることは増やせます。
今日は水の本数を見る。
モバイルバッテリーを充電する。
枕元にライトを置く。
そのくらいの小さな備えから始めてみましょう。
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